八幡原飛行場業務日誌

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復活!モデラーへの道 (23)

・発掘作業 (14)  モノグラムカラー

ネットを検索しても「モノグラムカラー」のことは、あまりヒットしない。それほどに短い期間に販売されたのだろう。
バンダイが、アメリカのモノグラムの一部のキットを日本語版にして、輸入物より格安で販売をはじめた。1/48の飛行機キットなので、それで使う塗料を販売した。
聞くところによると、本国では、このモノグラムカラーというものは、無いらしい。つまりは、「バンダイカラー」というべきものだ。
そのバンダイが国内版として販売したキットに使うように、第二次大戦の、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本がメインだったと記憶にある。

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キャップの一部に丸いサンプルペイントがあるが、わかりにくいので、結局自分で、自分なりの略号で書き入れた。なお、「プライマ」とあるのは、第二次大戦時のイギリス機の機体内部色のことだ。
「OG」は、イギリス機の「オーシャングレー」としていた。

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缶入りだが、キャップの形状は、モデルカラーやハンブロールなどの、「缶入りラッカー方式?」ではなく、不思議な形状をしている。説明しにくいので、この写真を見て想像して欲しい。個人差はあると思うが、経験的には、モデルカラーとハンブロールの形式より使いやすい。
20年ぶり以上で缶のふたを開けてみたが、思ったより溶剤が蒸発していなくて、そのまま使える感じの缶が多かった。もともと塗料が少なくなっているのは、溶剤が飛んでいたのはあったが、しっかりしたふただと思った。
色の表示は、国別に、ドイツはG2とか、アメリカはA7とか、日本はJ5とか、イギリスはB4とか、国別のアルファベットで番号が始まっている。
それ以外の国とか、原色とかどうだったのか、まったく記憶に無い。いま手持ちのものしかわからない。

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ちゃんとラベルに「バンダイ」と書いてあります。
材質としては、レベルカラーと互換性というか、混ぜても大丈夫という世間の話でした。
レベルカラーと混ぜたことは無いのですが、溶剤はレベルカラー用を使っていました。この塗料自体の匂いは、レベルカラーと違っていて、結構特殊なきつい匂いで、これを嫌がる人もいました。
今かぐと「懐かしい」と感じました。

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入れ物の金属は、メッキの素材のせいでしょうか、とにかく触ってしまうと短時間に真っ黒に腐食しました。見た目がきたならしくて、残念に感じました。中身の塗料には、影響は無いようです。
レベルカラーに無い色が設定されていたり、たとえば、「PRUブルー」とか、さきほどの「プライマー」とか、気になる色も多かったし、実は、あとで、市内の模型店で、割引セールをしたので、たくさん買いました。
たぶん、バンダイとモノグラムとの契約の終わり頃でしょう。そしてすぐにお店から姿を消しました。

つづく