八幡原飛行場業務日誌

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発掘した遺物 組立図編 (2)

・発掘した遺物 組立図編 (2)

小学校一年の時は、マルサンの1/100の50円のシリーズは、何機か作った。
しかし、おこずかいの都合で、毎週1個などというペースで買える訳ではない。
なにしろ当時の50円は、かなりの高額だ。50円で、中華ソバ、つまりお店でラーメンが食べられたし、少年サンデーも50円だった。

それで、そのマルサンの1/100のシリーズのこれはいわゆるゼロ戦だ。

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一番生産したという五二型をモデル化するのがそのころは普通だったので、これも、五二型だ。
当時の男の子は、ゼロ戦と大和は必須科目と言っていい。知らないでは、会話に入れてもらえないくらいだ。
組立図に、いちおう「彩色説明」として、簡単な塗装についての説明が、文章のみで書いてある。これで塗装しろといわれてもねえ。しかも、当時の小学一年生には、塗装しようなんて考えの子はいませんでしたよ。

これも、いちおう裏面をあげておこう。

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裏には、接着剤として「プラボンド」、そして「プラモデルにはプラカラーを 各色\40 シンナー\35」と書いてあるので、
商品としては、塗料もすでに存在していたんですね。当時は、まったく考えていませんでした。
裏面に記載されている機種で、作っていないのは、買い逃したのではなく、たぶん、田舎の模型屋さんには、あまり種類が入荷しなかったと思われます。

マルサンの1/100の隼だ。これも50円のシリーズだ。

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これも、いちおう裏面をあげておこう。

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マルサンの1/100の彗星一二型だ。これも50円のシリーズだ。

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爆弾が主翼に2個つくようになっているが、今見て、「なんだこりゃ?」と思ったが、一二型は翼下の爆装は存在したそうで、今回勉強になりました。
知らなかった。
彗星には、塗装の説明がないなあ。

これも、いちおう裏面をあげておこう。

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彗星の裏面には、プラカラーについて記載が無い。上記の零戦と隼の裏には「プラカラー」の記載がある。だが、隼の組立説明には、塗装についての記載は無い。
ここから推測すると、「彗星」の発売当時は、まだ「プラカラー」発売以前で、「隼」の時は、「プラカラー」は発売したが、まだ組立図に説明を入れるまでになっていなかった。
そして「零戦」のときは、プラカラーも販売しているし、組立図に塗装についての説明を記載するのが当然となっていたと思われる。という推測はどうだろうか。
まあ、零戦は、けっこうはじめから販売してたと考えれば、組立図の変更を入れた、改訂版だったかもしれないが。
結局、プラカラーを触るのは、このあと6年後となった。

(次の遺物につづく)


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