八幡原飛行場業務日誌

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発掘した遺物 組立図編 (12)

・発掘した遺物 組立図編 (12)


三和模型のFw190だ

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今回発掘した、その昔のプラモデルは、昭和40年ころのものということで、内容は今から考えればおそまつだ。
それは、時代が時代なのでしょうがない。
だから、かなりの部分は、笑って済ませられるし、しょうがないと言える。
だが、これだけは、許せないと思った。
なにしろ、高校時代は、だいのFw190ファンで、ハセガワの1/32は、2機作った。それも2機ともマークは手書きした。
途中でがっかりしながらもRevell/グンゼ、たぶんイギリスRevellの金型の1/32のFw190Dも作った。
Revellもマッチボックスもハセガワも1/72は作った。
Fw190の書籍もなけなしのこずかいで何冊か買って、何度も読んだ。
それほど大好きだったFw190なのに、このキットの組立図はなんなのだ!
この時代ですら、なんとかならなかったのか。

説明文をまず、そのまま載せよう
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フォッケウルフFw190
 Me109にまさる性能をもって、ドイツ戦闘機の
主力となったフォッケウルフFw190は、その出現
以来、スピットファイヤーと最後まで優劣を争った
仲であった。
 1941年春には最初の量産型A-1が完成し、41年
夏には英仏海峡に出現し、スピットファイヤーをし
て顔色なからしめたのです。
 全巾 10.8m 全長 10.6m 最大速度741km/h
 発動機 DB603La (1800HP)
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ここで内容を検証しよう、
キットは、排気管が液冷のものなので、いわゆる「長っ鼻」でいいだろう。
記載のエンジンのDB603はTa152に搭載したものだ。Fw190Dは、Jumo213Aだ。
または、Fw190Cというエンジン乗せ換えの試作機で、DB603Aを搭載したものもあるが、量産はされていない。
Fw190ではないが、広い意味でFw190として、Ta152Cは、DB603LAを搭載 1800馬力だから、これに合う感じがする。ただし、Ta152Cは、フォッケウルフという場合もあるが、「タンク」と言って欲しい。
でも、DB603LAは、正確にはもっと馬力あるし  2100馬力だ。HPとPSの違いも含めて、この程度の数字は、目をつぶるとしても、
情報がごっちゃになっている。
Fw190Dなら、爆装できるので、キットにある爆弾搭載は、あくまで矛盾は無い。Ta152Cだとしても、爆装は可能な設計のようだから、これも矛盾は無いなあ。しかし、戦闘機として開発して、これに爆装するなんてしたのかな。

おまえはなにものなんだ?
という感じだ。

思い出の話だが、この三和のキットは小学校低学年で作った。そして、中学一年にRevellの1/72のFw190Aを作るまで、フォッケウルフの名前は、忘れていた。
小学生のわたしに、こいつの印象は残らなかった。やっぱりドイツの戦闘機はBf109だなあという思いだった。
(なお、小学校時代はBf109あるいはMe109という呼び方はせず、たんにメッサーシュミットだった)

(次の遺物につづく)


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