アリイ 1/72 二式水戦 (その1)
30年以上のブランクから、プラモデルを作ろうと決心したときに
30~40年前の在庫を作り始めるより
まず、練習材料を買って作るかと思って、安いものをまず買いましょうと
思って買ったひとつがこれだ
アリイの二式水戦だ
これは、およそ50年前に作ってから、
二機目となるキットだ
小学生低学年のときに作った
エルエスの1/75の二式水戦だ
エルエスが倒産して、金型はアリイにわたった
ありがたくも、ずっとアリイは販売してくれた
でも、もともとは1/75だったのを、エルエスのごまかしのまま
1/72の表記としている
そんなことはどうでもいいのだが...
箱の中はスカスカだ、もともとのエルエスの箱はもっと小さかったはずだ
でも、ありがたいことに、エルエスのキットを作ったときは
国籍マークしかなかったように思うが
アリイは、灰白色のと、濃緑色のマーキングの二種類のデカールを準備していた
私としては、灰白色の機体が二式水戦らしいと感じているので
それで進むことにした
部品を眺めていたら衝撃だ
透明部品が割れていた
どうしよう
できが悪いのはわかっているが
割れているのはがっくり
部品のみの請求は、できるのだが
もともと500円もしないで買ったものに
そこまでお金をかけて部品請求するかというところ
人によっては、わざわざハセガワの零戦の透明部品を
使う場合もあるようだし、手持ちの未組み立ての
ハセガワの零戦の説明書を切り抜いて
ハセガワに部品請求すれば、もっともっとすばらしい
透明部品がやってくるのはわかるのだが
やめよう
練習だ
よくよく見ると
透明部品が濁っている
表面がよくにくくて「すりガラス」になっているのかと
思ったら、どうも透明の材料に白っぽい、つまりは、
ライトグレーの材料が混じっているようだ
ああ
インジェクション機械のクリーニングを手抜きして
うってしまったな
雑だなあ
いくらビジネスとして、おいしくなくても
透明部品は、透明な材料で、うってくださいよ
それで
主翼の内側には1963の刻印があります
東京オリンピックの前年です
わたしは、まだ小学校に入っていないか
入ったばかりか
そんなころ
現在交流のある、まわりのプラモデルを作っている皆様は
だれ一人と、まだ生まれていない
そんなころにこれだけの金型を作れた
エルエスの技術力をいまさら感動です
(つづく)