八幡原飛行場業務日誌

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タミヤニュース2017年10月号が届きました

暑さもすぎて、すごしやすい季節になりましたが
なぜweblogがupできていないというと
去年から、ほんとにずっとやらないといけないことが
増えまして
それにも増して
もう、あまり活動していない分野でお呼びがかかったものでねえ

それで秋のスケールモデルコンテストも、はやばやとはじめたはずなのに
進まないのですよ

しょうがないので、タミヤニュースの話題で
お茶を濁します
なんとか今年中には、あることを終わらせないと
プラモ作りも、ままならないのです

それで.....
タミヤニュース2017年10月号が昨日届きました
野暮用がもうひとつ増えて
毎晩のようにいろいろありましてねえ......
いいわけですが

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表紙は、ドイツ空軍です
トラのマークは見たことはあります
裏表紙は、東武モデラーズコンテストですが
コルセアが気になりました
今ちょうどコルセアを作っているのですよ
そのうちその情報はupしますね

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「日野オートプラザ」は知りませんでした
興味深いものが展示してあるのですね
八王子市ですか むすこのところに遊びに行った
ときにでも、まわることは可能ですねえ

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モデラーのための戦史は
ヴィトゲンシュタインですよ
ああ、この話は、あとでね

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それで、いつも真ん中にあるジオラマ作品ですが
いつもはWWIIのヨーロッパの情景が多いのですが
今回は、車の情景です
土煙が、いいのですよ  感動しました
ジオラマで、動きのある情景を止めて表現するのは
たいへんだと思います


それで、
ヴィトゲンシュタインの話ですが
今回は、じっくりと読んで
それをもとにネットもいろいろと検索して
目からうろこでした
自分では、電波をかじったことがあるので
ああ、見えない電波は、かじれないよと
ちゃちゃはいれないようにしてもらってね
レーダーについて、わかっているつもりでしたが
違っていました
ドイツの場合だけでしょうけれど
あたしのこのweblogでお勉強になるということはないとはおもいますし
いろいろと読んで知った知識なので
たんに受け売りになってしまいますので
ここからは読んでもむだになる方は多いと思います
と、書いておきます

まず、まったく誤解していたのは
航空機の搭載レーダーは、まずVHFからはじまって
そのあとにUHFに発展したと思っていました
だってねえ、WWIIの以前と、その最中のころは
レーダーを構成する能動素子は、電子管でしょう
つまりは、真空管などですから、周波数が高くなると
真空管の製造技術と、そのまわりの回路の物理的構成が
たいへんなり、それと、送信段の能率がおちるので
大出力がだしにくいのですから
なのに、なのに、なのに、なのに
チャフから逃れるということのために
あえてUHFレーダーを実用化していたあとに
VHFレーダーに移行するのだって  ありえません

一般論から言えば、周波数が高いと、レーダーの分解能があがるので
使う側はメリットがあるので、UHFの次は、SHFと、どんどん
使えるのなら、周波数があがる......つまりは、波長が短くなるわけです
ちなみに、UHFというのは、Ultra High Frequency のことで
300MHzが、3000MHz(3GHz)をいうのが普通で
波長だと、1mから10cmなので、メートル波とセンチメートル波の
間ですねえ
FuG202は、490MHzとかそこあたりを使ったので、波長は
61cmですから、八木アンテナラジエーターは
だいたい30cmくらいになるわけです
その30cmですら邪魔なのに、もっと長いアンテナをつけることに
なるなんてねえ
FuG220は73/82/91MHzの切り替えだということなので
今で言うFM放送の周波数ですから、八木アンテナだと
FM放送受信のアンテナサイズで、波長は3.6mくらいで
ラジエターは1.8mくらいになりますので
かなり邪魔になります
エレメント間隔も1/4波長にしたら90cmにもなるしね
それで、レーダーの出力は2.5kWとか簡単に書いてあるのですが
ほんとうは、FuG220よりFuG202のほうが不思議です
490MHzで1.5kWって  どういうこと?
ネットを見ていると、FuG202は送信部がテレフンケンの電子管
みたところふつうのビーム出力管だと思うのですが
それが二本パラレル接続なのですよ
真空管の大きさからして、そして時代的な製造技術からして
たぶん、ビーム出力管であるのでしょうけれど
ラジアル構造としてもトリタンは使われていたのかは
わからないとしても、戦後時代の2B52とかそこらへんの
C級増幅用の球としてもプレート損失は100Wくらいでしょうか
2C39はライトハウス管なので、ちょっと世代は違うとしても
このレベルのプレート損失としてもたかだか100W程度とみるべきで
ネットで見る限り、終段管の仕様はわからないので、あくまでも想像なのだが
プレート損失100Wとして、二パラで200W分なのだが
490MHzだと、効率が悪くて20%とか30%と推測するのですが
たぶん、エミ減覚悟で、むりやり使ったとしても
出力200Wは出せませんよねえ
パルスって、そんなにデューティーをひくく使ったのでしょうか
PEP(ピークエンベロープパワー)という考え方を適用してよいのか
わかりませんが、ほんとうに短いパルスで、デューティー低く
しておかないと、1.5kWなんて出ないし
そもそも、そんな送信部に必要な電力をどうして作り出せるのでしょうか
連続波の1.5kWの送信だと、たぶん発電機は、5kWとか6kWとかの
発電能力が必要でしょうから、そんなオルタネーターをとごに置くのよ
そして、そんなパワーをだいじなプロペラを回すエンジンから
取り出すのは、できないでしょう
とすると、納得するしかないのは
デューティーがかぎりなく低くて、1.5kWのピークパワーであっても
平均値にしてしまえば100Wも出ていないと考えないと
無理なのでしょう
なんとなくわかってきました

なお、その当時に
イギリスでは、送信部の終段は、まずクライストロン(進行波管)を使って
つまりは、たんなるビーム出力管でも、ラジアル管でも
ライトハウス管でもないのですね
そして、マグネトロン、つまりは、今の電子レンジで使っている
電子管と同じ構造のもので、大出力を得ていたのですから
当時のイギリスのレーダー技術はたいしたものですねえ


おまけの話ですが
私は、VHFで、ハイパワーほ出したくて
2B94や、ラジアル管で、セラミックチューブの4CX350を入手したのですが
電源をうまく調達できなくて、トランジスターの二パラで
50Wを出しただけでした
ちゃんと、郵政技官が二人やってきて、検査していきましたので
まったく合法的にですけどね
今は、人体に対する電波の影響ということで
VHFの500W(たかだか500Wかもしれませんが)を出そうとするだけで
20m以上のタワーを建てないと、免許が下りないので
たぶん、私は死ぬまでに500Wとか1kWとかの免許は、
いただけないでしょうね
実家に残してある15mのタワーなら、低い周波数で
VHFは、あきらめれば1kWは免許されるかもしれませんが
いまさらねえ......

電波出さずに、プラモを作りますよ...


長くなりました