ハンダでつける
今まで、細いピトー管やアンテナ柱などは、シンチュウ線か、ピアノ線を作ってきた
少し変わった形のものは、シンチュウ線をたたいて平たくしたり、削ったりも曲げたりで
加工してきた
細いものは、シンチュウでは弱いのでピアノ線にしてきた
ただし、ピアノ線は硬くて、けずるのが大変で加工は大変だ
今回は、変わった形であり、細い部分があるので、シンチュウを削ったのでは
ちょっと強度に不安がある形だ
なので、シンチュウとピアノ線をハンダ付けできないかと考えた
電気部品用のハンダとフラックスのほかとして、工具箱を探ったら
アルミハンダが出てきたが、これでは、だめのようだ
ネット検索したら、ステンレス用のフラックスとハンダだと、付くと書いてある
ただ、それなりの出費が必要で、仕事の帰りにホームセンターをのぞいたら
最小のセットが708円だった
今後もやるだろうけれど、手持ちのものでなんとかなるかなと
まず実験してみた
ハンダ付けの基本は、金属の酸化皮膜が無くて、金属がむき出しになっていることが
必要だ
なので、0.46mm径のピアノ線だがこれを水ペーパーの#320でこすって
表面の酸化皮膜をけずった 水ペーパーの番手は、べつにどうでもよくて
ちかくにあるものを使っただけだ
それに、電気用の普通のフラックスを塗布して、電気部品用の普通のヤニ入りハンダを
使った こては、42Wのものだが、温度調整できるもので、具体的な温度はわからないけれど
いつも電気部品として、抵抗やコンデンサー類のラジアル部品に使っている設定でやってみた
なので、強力なパワーではない
予備半田は、できた ちょっとごつごつしてきれいでは無いけれど、
もっとパワーのあるこてで、短時間でやれば、きれいに仕上がると思う
予備半田できたピアノ線と、予備半田したシンチュウ線を並べて
ハンダ付けしてみた
しっかりとハンダ付けできた
ひっぱったりしたが、ぽろりと取れることは無い
なんだ、この程度の線なら、できるじゃないか
さて、本番だが
0.46mm径のピアノ線の両脇に0.55mm径のシンチュウ線を置いて
ハンダ付けした
それを削ると、まだ完成直前だが、こんな感じに仕上がる
真ん中はピアノ線なので、丈夫だし、先端の細い部分は、そのままピアノ線
となっているので、丈夫だ
いちおう同様にして、ピアノ線をコの字に曲げて、ハンダを盛って
削れば、ステップとなる
ということで、電気部品用のハンダとフラックスでもいけるということがわかった
なお、ハンダは、今どきの鉛フリーではなくて、昔に買った、鉛入りのスズ60%の
やつを使っている
それで、盛ったハンダの削り方だが
モーターツールで、削ることにして、はじめたが
思ったより削れない
止めてみたら、先端の砥石部分が、ハンダコートされてしまった
この写真は、それをある程度はがしたもので、もっとひどい状態で
ハンダの玉で磨いているような状態だった
むかし、先輩に、ハンダやアルミはやわらかいので、ヤスリや砥石でけずると
目づまりしやすいからと、言われた
アルミをヤスリで削ったあとは、もう、ワイヤーブラシでも目づまりは
解消できなくて、カッターナイフで、一山ごとに、目づまりをとっていた
ハンダも同様なので、小さく削るときは、カッターナイフで削ったほうが
楽な場合があると、手ほどきを受けた覚えがある
今回は、結局ヤスリでけずったあと、その目づまりをカッターナイフで
とった
なかなかの作業だ